そして100年が去ったとしても


弱虫なライオン
最果てに望む糧
みどりの犬
永遠の春の中で
のめりこむつま先
泣きたくなる程愛しい温度
泣けない二人の代わりに
近未来の君と残像
水面下に花びら
この手を繋ぎ続ける方法

そのうち鳴りやむものならば
滲む優しさ
枯れる季節
鳴かない猫
悲しみの息の音*
残像は容赦無く
ラムネの泡が消える
染み込んで消えなくてまた同じ繰り返し
君の断片に薔薇
切り取った世界だけを愛す権利
やさしいうそで満たして
嘔吐した怠惰の行方
絶望をください
隠してあげるから
私が死んだら海の泡に溶かして
眩暈のなかでは失意も無念も
日が沈む頃に教えてあげる
東京湾心中サイクル
白の葬列
悲しみの海岸

彼の世界を殺さないでください
懺悔のキス
私の為に死ねる人
右腕の遮断機
君の神様はあてにならないね
蛇口から涙
きっと何処までも嘘をつく
世界を星で埋め尽くせたなら
三日前の君
明日死にます
ピノキオの虚言癖
だけど一つだけ本当があるとしたら
君の目の中で泳ぐ魚
きみのためにぼくはいつか世界さえうらぎるだろう
ゆるやかなる罵倒
午前2時の信号機
あなたはもうずっと終焉を抱いていた
向こうの子供の靴が跳ぶ
ぼくの枕もとで花は枯れる
本当の嘘つきは君の前に居る

真夜中、サンダルで君の街へ
一つと一つの永遠
いつか空を壊す日
嘘の中で終わる
君を救い世界を見殺しにする日の話
虹の出る夜
悲しみよその瞳を開け
好きの残り香は少しだけ僕を泣かせる
永遠は孤独の影を縁取る
絶望を選んだ手
自己満足のさようなら
イニシアチブ談議
夕暮れは泣いていた
雨の降り忘れた夜に
枯れた花の知らぬ土地できみは泣く
青薔薇は過呼吸を繰り返す
無限だって飛び越えて
君を幸せにするはずの明日に手が届かない
あんたが馬鹿なの
息をするより鼓動するよりずっと大切な恋でした

その目の絶望を舐めたい
知らない人は僕の目を見て泣いた
世界で一番愛した人の話を聞いてくれるかい
水際に浮かぶのは自己満足な、
今はもう少しだけこのままで
アンチヒーロー
空飛ぶ魚と悲しみの海
僕たちは迷わない、正しさを知っているから
例えば君の目の前で夜が終わるとして
雪が迎えに来る朝に
星の目の届く場所で優しい恋をはじめよう
いとしさの水槽
純潔純白純心乙女
さて、彼女は絶望を知りたいと言う
ロッカールームの犯人探し
殺伐ガールの初恋
淋しさに手錠
糸を引く、切れる前にそっと
地獄から一番近いところあなたの隣
このまま永遠が迎えに来てくれればいいと

されどもちっぽけな君こそが僕の全てなんだろう
はじまりの中の混沌
ブラウン・キャンディこそが僕の初恋
西日が空を裂いた
千切れた白雲は祈るように
死水に右足が濡れた
仮初めの想いに劣情
すべてを枯らす雨
猫と太陽の純潔
死刑宣告予定日
title by Nostalgia